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2010年1月16日 (土)

引越しと「実家」

昨日、長男が引っ越した。

今までは親戚のアパートの1室をただ同然で使わせてもらっていたのだが、さらに職場に近いところにワンルームを借り、本格的な一人立ちに向けて一歩を踏み出すことになった。

引越し費用は昨年から貯めておいた資金を使い、足りない分は父(つまり私)が補充。ビンボー引越しなので、荷物はレンタカーを借りて自分で運ぶというので、それが一番安上がりだと同意した。

当日は職場の先輩が1人手伝いに来てくれるということだったが、私が、かねてからあずかっていた洗濯機(結婚して九州に帰った先輩からのいただき物)を届けるため車で行くこともあり、無理に頼まないでも2人でどうにかなるだろうと断らせたのだが、それが失敗だった。

親戚にご厄介になった期間は2年足らずだったのだが、その間に荷物の方は5~6倍に増えていて、借りたバンに積んでみたら荷室にメいっぱいの状態。当然、積み降ろしにも時間がかかる。「先輩の手伝いを断らせるんじゃなかった」と部屋と車の間を何度も往復しながら悔やんだ回数は数知れず。

日が暮れた午後6時頃に、新しい部屋への荷物の運び込みがようやく終了。すると息子が、「お父さん、これとこれ、実家であずかってくれる?」と荷物を2、3点指し示した。あずかることには問題はないのだが、息子が口にした「実家」という言い方が気になった。

「実家」とは「婚家」と対を成す語というのが私の認識で、結婚もしていない息子が使うのは変に思えた。ところが、息子の世代では(仕事や学校の都合で家を出ている子が多い)、この「実家」はフツーに使う言葉だという。

確かに、「実家」以外にどんな言葉があるのかと問われれば答えに窮するところだ。

荷物数点はあずかることにしたが、どうにも「実家」が気になり、帰宅して調べたところ、「実家」とは「自分の生まれた家。父母の家」(広辞苑)という意味があるとのこと。息子の使い方は正しかった。

以前、「元旦」とは「1月1日の朝」を意味するものだと思い込んでいたら、「元日の朝。元朝。また、元日。1月1日」(広辞苑)であることを知り驚いたが、「実家」もまた婚姻とは無関係に使用できる語だと知り、思い込みには注意しなければと反省した次第である。

で、今日は引越しの後遺症の筋肉痛に悩まされている。

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コメント

お子さんの(ひとまずの?)自立、おめでとうございます!
わが愚息も早く自立独立してくれないかなぁ。まずは、少なくとも精神的に。

> 息子の使い方は正しかった。

私も半誤用と承知のうえで拙ブログなどでは使っています。
でも、以前から用法が広がったということなんですよね、きっと。かつては、「生まれ育った家」から出るのは女性だけであり、男は(少なくとも長男は)その家にとどまっていたわけですから。で、次男以下が家を出たら「本家」と「分家」。

投稿: baldhatter | 2010年1月17日 (日) 11時16分

>でも、以前から用法が広がったということなんですよね、きっと。

この言葉にふと気になり、広辞苑四版(1991年)でも確認したのですが、
やはり「父母の家」という説明がありました。19年前には既に定着して
いたってことですね。
こうなるとさらに古い辞書で調べたくなりますね。

投稿: Jack | 2010年1月17日 (日) 23時45分

小学館の国語大辞典(Bookshelf 収録版)を引いてみたら、「自分の生まれた家。実父母の家」という定義に続いて、こんな説明がありました。

「旧民法では、婚姻または養子縁組によって他家にはいった者の生家をいう。

そうなると、今の民法では男女に関係なく「実家」と言ってもよさそうですね。「旧民法」よりさらに古い時代が気になってきました。

投稿: baldhatter | 2010年1月18日 (月) 00時54分

昭和51年版 旺文社の国語辞典には、

自分の生まれた家。さとかた。生家。

とありました。

一所に長くいるといるだけ荷物が増えますよね。
筋肉痛はいかがですか。

投稿: pompon | 2010年1月19日 (火) 00時25分

baldhatterさん

>「旧民法」よりさらに古い時代が気になってきました。

そうなんですよね、こういうことって、さらに前のことが気になり出すんですよ。
以前古本屋で見た古い広辞苑を買っておけばよかったと思うことがしばしば
あります。

pomponさん

>昭和51年版 旺文社の国語辞典

なるほど、「実家=生家」ですか。これはある意味、分かりやすいですね。

>一所に長くいるといるだけ荷物が増えますよね。

まさに仰る通り。しかも息子の場合、今度の部屋は前の部屋の2/3の
広さしかありません。そのため入りきらない荷物がたくさんあります。それが
全部「実家あずかり」となっています。また「あずかれない物」は処分の方向で
検討中。
今は一人がようやく寝られるスペースしかありません^^;

投稿: Jack | 2010年1月19日 (火) 21時52分

> 実家=生家

これが成り立ったのは随分昔かもしれません。今の世の中、生まれた家、また育った家にまだ家族が住んでいるとは限りませんから。私の両親は転勤族でしたし、Jackさんのお子様たちも今のおうちで生まれた方はいらっしゃらないのでは?

たとえば、小さいうちに奉公に出た「おしん」とか、養女に出た「篤姫」は、やっぱり「実家」より「生家」を使ったでしょうか。

> 「実家あずかり」

一段落した後、やっぱり必要だと取りに来られるものはともかく、目に付かないもの→使わない、または忘れて新しく購入なんてパターンがよくあります。引っ越し貧乏とはこのことかしら。

投稿: pompon | 2010年1月20日 (水) 06時35分

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