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2010年3月10日 (水)

「and/or」について

一昨日、“英文契約書の「and/or」”というエントリーを書いたが、「Amelia」の掲示板(会員限定)である人から、「こんなブログがありますよ」と教えていただいた。

「はた迷惑な接続詞」ということで、この「and/or」が英語圏においても決して評判が良いわけではないということらしい。

そこで少し調べてみた。まず、オンライン辞書での定義は次のようになっていて、「AかBか、またはその両方」といった意味であることは間違いないようだ。

■ used as a function word to indicate that two words or expressions are to be taken together or individually 【Merriam-Webster's Online Dictionary】

used to join two words, phrases, parts of sentences or related statements together 【Cambridge International Dictionary of English】

■ Used to indicate that either or both of the items connected by it are involved. 【American Heritage Dictionary of the English Language】

中でも、私が持っているThe Grolier International Dictionaryという2巻本の辞書に詳しい説明があった。

and/or. Used to indicate that either and or or may be used to connect words, phrases, or clauses depending upon what meaning is intended.

Usage: And/or is principally appropriate to legal or commercial usage. It is most useful in setting forth three distinct and exclusive possibilities: either of two things considered separately or the two in combination (that is, one or the other or both). Thus, an offense punishable by a fine and/or imprisonment (fine or imprisonment or both). Where three exclusive possibilities are not stressed (as in those engaged in television and/or radio), and/or can usually be replaced by either or or and without loss of meaning. In every case, and/or should be employed with care to avoid the possibility of misinterpretation.

一方で、上述したブログでも取り上げられていたが、この表現に対する批判的見解もある。たとえばWikipediaには、文法の専門家の間に「冗長である」と指摘する声があることが取り上げられている。

そのWikipediaの解説に、「He will eat cake, pie, or brownies.」という文はこれだけで、「cake」と「pie」と「brownies」の内、任意の1つまたは2つ或いは3つ全部を食べる可能性を含意していて(これを「inclusive or」と呼ぶ)、「and/or」と重複して使用する必要はないとされている。

この3つが互いに排他的であって、どれか1つしか選べないのであれば、「He will eat either cake, pie, or brownies.」とすれば曖昧さを排除することができ(これを「exclusive or」と呼ぶ)、さらに、「inclusive or」であることを明確にしたいのであれば、「He will eat any of the following: cake, pie, or brownies.」や「He will eat one, two, or all three of the choices.」のように言い換えることもできると説明されている。

どうやらこの「and/or」なる接続詞、便利ではあるものの問題もある表現ということのようで、上述のMerriam-Webster's Online Dictionaryには、「Date: 1853」という記述がある。批判の声がある中で150年以上も使われてきた表現であったとは正直驚いた。

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