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2010年4月26日 (月)

祝20歳:ハッブル宇宙望遠鏡

Photo_3ハッブル宇宙望遠鏡が打ち上げられてから満20年が経過した(打ち上げは米国東部時間1990年4月24日)。

その20年間は決して平坦ではなかった。そもそも打ち上げられた直後に、望遠鏡の命ともいえる集光用の鏡に歪みがあることが判明した。そのため画像の解像度は当初予定していたよりも20分の1程度にまで落ちてしまった。太陽光を集めて電気に替えるパネルにも不具合が生じた。

打ち上げから3年後にそうした障害が(応急的なものを含め)とりあえず修復されたものの、小さなトラブルはその後も絶えず、数度にわたる修理・メインテナンス(サービスミッション)が実施された。

その際に使われたのがスペースシャトルだが、ハッブル宇宙望遠鏡は国際宇宙ステーションなどよりもはるかに遠い地上600kmという軌道にある。スペースシャトルにとっては大きな危険を伴うミッションだった。

そうやってどうにかこうにか観測を続けてきたハッブル宇宙望遠鏡だったが、打ち上げから13年めの2003年に、NASAはこれ以上のメインテナンスを行わず、退役・廃棄処分とすることを決定し発表した。ところが、この決定に反対する声が米国内で急激に拡大し、結局NASAは廃棄の方針を撤回、2006年スペースシャトルによるサービスミッション(修理・メインテナンス作業)が再開された。

2009年5月、最後のサービスミッションが実施され、カメラがそれまでの40倍の解像度を持つ最新型のものに交換された。以来、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえる画像は格段に鮮明なものとなり、ついには地球からの距離131億光年という、まさにビッグバンの直後に生まれた天体をもとらえられるようになった。

上の写真はハッブル宇宙望遠鏡が撮影した最新映像のひとつ。りゅうこつ座カリーナ星雲(7500光年)にある宇宙塵とガスで構成された長さ3光年に及ぶ巨大な塔であり、その中では星が生まれていると言われている。

Photo_2私が初めて購入したハッブル宇宙望遠鏡の関連本は岩波新書『ハッブル望遠鏡が見た宇宙』だったが、今見返すと写真が多少古めかしく感じられるのは仕方がないところだろう。

ハッブル宇宙望遠鏡は2013年まで運用された後、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡に観測任務を引き継ぐことになっている。それまでに、果たしてどこまで深く宇宙の姿をとらえてくれるのか。できれば、理論的に予測されている、ビッグバンの後に生まれた最初の天体“ファーストスター”をとらえてほしいものである。

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