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2010年4月 8日 (木)

将棋:第68期名人戦七番勝負第1局(1)

今日から第68期将棋名人戦七番勝負が始まった。

羽生善治名人に挑むのは三浦弘行八段。場所は3年連続で第1局の会場に選ばれた東京目白の「椿山荘」である。

両者のこれまでの対戦成績は羽生の16勝6敗で、ここのところは羽生の10連勝。三浦が最後に羽生に勝ったのは7年前のことである。とはいえ、1996年に羽生が空前絶後の七冠を達成した時、その一角を最初に崩したのが三浦だった。

6月までの長丁場、1つの星に一喜一憂するも7局全体を見すえ静かに観戦するも、この伝統ある棋戦の楽しみ方である。

その注目の第1局は三浦の先手、横歩取り△3三角戦法の出だしとなった。後手羽生の対策は如何にと見れば、先手21手目の8七歩打に△8五飛。これが午前11時半現在の局面である。

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三浦は初めての2日制番勝負ということで、封じ手のことを相当に気にしていたらしい。朝のNHK BSでそのことが話題になっていた。また、夕方の放送では解説の中村修九段が三浦にイベントでの目隠し将棋を依頼したときのエピソードを紹介した。

「依頼したら、返事をちょっと待ってほしいと言われまして、結局1週間ほどしてからOKをもらいました。きっとあの間考えたんでしょうね」

封じ手のことといい、このエピソードといい、三浦弘行という人が如何に“不器用”であるかを物語っている。しかもそんな“不器用”な人間でも秀でた才能をもって、斯界最高の地位をめぐる戦いに参加できる ― 実に素晴らしいことだと思う。願わくば、そうした環境が今後も末永く維持されることを望むところである。

で、三浦が練習までしたという封じ手は結局羽生が行うことになった。その局面が下図。

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後手の応手は△8一飛か△7四飛のいずれかだろう。控室の検討ではどちらもまだ形勢が大きく傾くような状況ではなく、難解というところらしい。私は攻撃的な△7四飛と予想しておく。

1日目の消費時間、羽生5時間14分、三浦2時間58分。名人戦の1日目で羽生の消費時間が相手とこれほど大きく違ったことがあっただろうか。

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