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2010年4月 9日 (金)

将棋:第68期名人戦七番勝負第1局(2)【追記あり】

第68期将棋名人戦七番勝負第1局は今日が2日目。前日、羽生善治名人が封じた手は△8一飛だった。

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三浦弘行八段の応手は「絶対」とも言われた▲5五角成。この後、控室などのプロの予想は△4四角打と先手の馬と角を交換するだろうというものだった。ところが前日、長考の末に手を封じた羽生は誰も考え付かなかった手を用意していた。

△7六角打(下図)。

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この角の狙いは△8六飛~△6七角成~△2六飛と、先手飛車の素抜きにあるようだが、もちろんそれだけではないはずだ。

△7六角に今度は三浦が長考に沈む。前日終了時点で2時間以上あった消費時間差が見る見る縮まって行く。副立会いの阿久津主税七段も「三浦さんがここで長考するのは間違いない」という趣旨の指摘をしたということだから、プロの観点からすれば長考が当然なのだろう。私だったら即座に▲6六馬だ。で、△8六飛に▲8八歩として「さあどうだ」と胸を張った途端、△5四角と引かれて大いに困るわけである。

さて三浦は2時間以上考えて、▲7三歩と打った(下図)。

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どうやらこの局面で昼食休憩に入ったようだ。

現在午後7時、局面は下図の通り。

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この1手前に羽生が△6六歩と打ち、三浦がその歩を同銀と払ったところ。金銀の連携が断たれ、先手玉が途端に心細げに見えてきた。一方の後手玉は3一から2一へと防空壕の奥に避難する道が残されている。

両者共に残り時間は1時間足らずらしい。この後の展開は。残念ながら、今夜はこれから出かけるのでリアルタイムでの観戦ができない。ファンの勝手な予測(願望)で、この後羽生名人の攻めが爆発して、後手の勝ちと言っておこう。

【追記】結果論からすると、私の予想(というよりは願望)が現実となり羽生名人が勝ったのだが、どうも三浦八段にもこれといって大きな敗着はなかったと言われている。逸機としては、61手目▲6六香では▲5五香の方が優っており、さらに83手目▲3四桂打では、▲4二成香と勝負に行くべきだったとのことである。

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