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2010年4月20日 (火)

アイスランドの火山噴火

アイスランドのエイヤフィヤトラヨークトル(Eyjafjallajökull)山が噴火を始めたのは3月20日のことだった。

Icevolcano_fulleその後4月14日になってやや大きな噴火を起こした。それが近くの氷河の氷を溶かし、火山灰や噴煙と共に5000mほどの高さまで吹き上げられ、偏西風に乗ってイギリスやヨーロッパ大陸に到達したのである。その後の航空便の欠航騒ぎはご存知の通りである。【写真:エイヤフィヤトラヨークトル火山から噴き上がる火山灰と雷】

今回の噴火は火山の噴火としては決して大きなものではないという。また、噴火によって溶け出した氷河(この氷河も「エイヤフィヤトラヨークトル」という名前)もアイスランドの氷河の中では小さい部類に入るとのことである。

しかし、自然の力は侮れない。この噴火では氷河の氷で溶岩が急激に冷やされて細かく粉砕され、膨大な量のガラス質の微粒子が大気中に放出される結果になった。それが東へと流され、折悪しくヨーロッパの天候がやや不順で、いつもなら吹く春先の強い風が今年はほとんどないことが相乗効果となり、大量の火山灰が長期にわたり停滞することになったようだ。

アイスランドから遠い日本でも、部品が届かないことから日産自動車が一部の工場で操業を中止したり、スポーツの大会に参加する予定だった選手たちが渡欧できず、大会参加が危ぶまれたりしている。

欧州での影響はもっと深刻で、現在まだ進行中のことで、その経済的損失額がどの程度になるか、いろいろな見方があるようだが、数十億から百億ドル以上になるという見方が多いようだ。また、カナダからの移植用骨髄が届かず、英国の少女が命の危険にさらされているという。

今のところ、地球全体の気象に大きな影響を及ぼすことはないと見られているようだが、これまでエイヤフィヤトラヨークトル火山が噴火した時は必ず一緒に噴火した近くのカトラ火山が爆発したら、それもどうなるかはわからない。専門家たちは今、エイヤフィヤトラヨークトル火山よりもはるかに大きなその“怒れる姉”の動きを注視しているところである。

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コメント

> エイヤフィヤトラヨークトル(Eyjafjallajökull)山

先生、読めません ^^;

今回の被害規模について、「9.11 を上回る」という表現がありました。やはり自然の力はスゴいものだと思いましたが、むしろ天災に比べられるほど、あの同時テロは大変なことだったのか、とも思った次第。

投稿: baldhatter | 2010年4月21日 (水) 18時23分

実は私も読めません^^;

英語のニュースでスペルを調べ、それをもとにあちらこちら訪ね
歩いているうちに、こんなページを見つけ↓参考にさせてもらい
ました。

http://www.maniado.jp/community/neta.php?NETA_ID=6211

ここに出てくる「アイスランド地名小辞典」、仕事に役立つかと
購入を考えたのですが、Amazonで2万円近い値がついていたので
あきらめました。

投稿: Jack | 2010年4月21日 (水) 22時21分

本当に読めないだけではなく、うまく言えない火山ですね。
オーストラリアのメディアも火山名は述べず「アイスランドの火山噴火」という言葉で一括しています。
インドネシアやらイラク、イランなどの人の名をなかなかいい発音で言うアナウンサーもお手上げなのでしょうか。
それにしてもこの天災の被害による経済効果は多大なものになりそうで、思わずゴクンと唾を飲み込んでいます。
これまでアイスランドの話題はほとんど聞かれなかったのに、国自体の経済的破綻状態が報道されて以来、もう一つ世界的な問題を提供してくれていますね。これも不思議なことです。

投稿: billabong | 2010年4月21日 (水) 23時26分

カナダにも月曜日の朝、灰が来たようですが、東の端のみでした。ケベック州の東端にあるガスペ飛行場では、離島との便など数便が欠航したそうですが、モントリオールの管制塔は、欠航するほどの影響があったのかと冷ややかだったようです。ただし、欧州向けは全便欠航していて、最初に飛んだのはトロント-ローマでした。
日本で部品不足のため、自動車工場が操業を中止したのはカナダでも報道されていました。カナダはケニアから何か(聞きもらしました)を輸入しているそうで、それが不足したようです。でも、欧州に行きたい人、行って戻ってこれなくなった人を除いて、日常生活への影響は見られませんでした。今から出てくる可能性もありますが。
火山灰は鹿児島で随分浴びましたけど、海外にまで影響が出る火山ってすごいです。そしてあらためて、飛行機という輸送手段の大切さも教わりました。飛行機が駄目なら鉄道で、と思ったフランス人も多かったようですが、フランスの鉄道はあちこちでストをしていたようです。

投稿: pompon | 2010年4月22日 (木) 12時37分

billabongさん

>オーストラリアのメディアも火山名は述べず

英語圏でもそうですか。日本ではテレビもラジオも新聞も、火山名を取り上げないので不思議だったのですが、いざその名を知り納得しました。

pomponさん

>カナダはケニアから何か(聞きもらしました)を輸入しているそうで

ヨーロッパも野菜などの生鮮食品をかなりアフリカに依存しているようで、それが空輸できずそろそろ深刻な事態になりつつあるとか。日本では天候不順で、キャベツ1個が500円になったりしてますが、深刻さはその比ではないんでしょうね。

投稿: Jack | 2010年4月23日 (金) 00時22分

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