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2010年5月19日 (水)

将棋:第68期名人戦七番勝負第4局 羽生4連勝で防衛

昨日から福岡県福岡市で開催されていた将棋名人戦第4局は本日(10年5月19日)午後9時53分、163手で羽生善治名人が勝ち、4連勝で名人位を防衛した。これで羽生の名人位獲得は通算7期となった。

第4局は、それまでの横歩取りの戦いを後手番の三浦弘行八段が避ける形で変則的な矢倉戦へと誘導。先手の羽生が攻勢に出た。

下図は、△4五銀の角取りを放置して、▲2五歩打と相手玉頭にアヤを付けたところ。

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後手はこれに同歩と応じたが先手は角を逃げず、さらに▲7三歩成と攻め続ける。結局角銀交換となったが、羽生の攻めは快調。途中三浦に疑問の手もあり、このまま先手が押し切るかに思われた88手目。三浦が攻防の角を放った(下図)。

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だが羽生も細かな指しまわしで逆転を許さない。上図から8手進んだ96手目、後手2三の角が5六に飛び出した。

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次に△4七飛成と△8九角成がある。ここで羽生が指した手が渋かった。▲4五歩打△同飛▲4六歩打△同飛▲5七金打(下図)。

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これで△8九角成はなくなった。指されてみれば、なるほどだが、こういう手をなんなく指すというのがプロである。

だがこの後双方に疑問手、緩手が出て、勝負がもつれる。そしてついに145手目、先手羽生が4四にいた角を3三に成り込ませ、詰ろをかける。これで先手玉が詰んでいなければ羽生の勝ちである(下図)。

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上の局面、どうやって先手玉に王手をかけたらよいものやら、私にはとっかかりさえつかめなかった。だがそこはプロ。三浦はここから20手近くにわたって羽生玉を追い続ける。その最初の手が何かは敢えて記さないでおく。ぜひご自分でお考えいただきたい。

羽生は、その三浦の厳しい追及を紙一重のところでかわしてゆき、ついに三浦投了。羽生にとって2度目の名人位3連覇が成った。

今回の名人戦、三浦八段には酷な言い方だが、舞台の大きさ、華やかさに気圧されたのか、指し手にのびやかさがなかった。これまでに踏んだ場数の差と言ってしまえばそれまでなのだが、どこか、実直・生真面目な三浦の性格が裏目に出たような感がある。捲土重来を期待したい。

それにしても名人戦が早々と終わってしまい少々拍子抜け。6月のサッカーワールドカップまでは、まじめに仕事に専念しようか。

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