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2010年5月31日 (月)

サッカー:対イングランド戦とピッチの高度

昨日の試合をどう評するべきか。「負けたけど成果のあった試合」というのが世間一般の受け止め方のようだが、私は少し違う見方をしている。

その理由は後半27分と38分に喫したオウンゴールにある。通常オウンゴールというのは「出会いがしらの事故」のようなもので、さほど気にする必要はなく、選手も後を引くことはない。しかし昨夜の2発は明らかに日本の弱点をさらけ出す失点だった。

岡田監督が(ひどい表現だが)ハエが群がる様(さま)にたとえた日本チームの特色は言いかえれば勤勉さである。ただ、勤勉さを活かすにはそれだけの体力が必要となる。昨日のイングランドがその点を意識していたかどうかは不明だが、結果的には日本の運動量が落ち始めた後半の残り15分という時間帯(近く)で失点した。それも、日本では考えられないような位置、タイミング、速さのクロスにしてやられた。

「たられば」を言っても仕方がないが敢えて言えば、あの高速クロスを続けられていたら、早晩日本は失点していたはずである。

体力のある前半はよかった。それは昨年のオランダ戦もだ。サッカーが45分フルタイム方式だったら、或いは日本もそこそこの戦績を上げられるかもしれない。だが、90分というのは、技術やスピードだけでなく、体力というファクターもまた重要な意味を持つようになる絶妙な長さなのだ。

加えて南アフリカ大会では、第1戦(対カメルーン戦)がブルームフォンテーンで海抜1350m、第2戦(対オランダ戦)のダーバンは海に近く数十m以下、第3戦(対デンマーク戦)のルステンブルグは1200mとなっている。果たして90分間で10km前後を走るサッカーというゲームで、この1000mを少し超える高度がどれ位のダメージを選手に与えるのかは定かでないようで、かつて岡田監督は「大して影響がない」といった発言をしていた。また高度順化が叫ばれているが、高地―低地―高地と、異なる3か所で戦う今回のケースでは、従来の高度順化とは違ったアプローチが必要なような気がする。

因みに「公約」のベスト4まで勝ち進んだ場合、グループEを1位で突破したとすると、

  • ダーバン(6月28日:べスト16)→ポート・エリザベス(7月2日:ベスト8)→ケープタウン(7月6日:ベスト4)

と転戦することになり、いずれも海に近い場所で高度は問題にならない。

だがグループ2位の場合は、

  • プレトリア(6月29日:べスト16)→ヨハネスブルグ(7月3日:ベスト8)→ダーバン(7月7日:ベスト4)

と、プレトリア(1350m)と今大会最高地のヨハネスブルグ(1750m)での高地2連戦となる。

で、ここまで行けば決勝や3位決定戦の地も気になってくるが、それは次の通り。

3位決定戦=ポート・エリザベス(7月10日)
決勝戦=ヨハネスブルグ(7月11日)

日本のみならず、どのチームであってもここまで勝ち進んで行けば、連戦の疲れや会場の高さもあって、質の高いゲームを望むのは酷だろう。

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