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2010年5月11日 (火)

音の看板

以前よく食事をした店がある。いつしか足が遠のいてしまったのだが、先日その店の前を通った時、自分が行かなくなった理由の一端を垣間見たような気がした。

その店では、前の道を行き来する人たちの注意をひくためだろう、のべつ幕なしに音楽を流している。おそらくオリジナルだろう速いテンポの調子のよい曲なのだが、とにかく1年中変わることなく同じ曲を流している。

その曲を聞くと何とはなしに以前食べた料理のことを思い出し、味が(正確にいえば「味の記憶」が)よみがえり、食べる前から食べたような気分になる。

オリジナルの曲を常に流しているといえば、ヤマダ電機が代表的だが、あちらは電気製品の販売業なので多少音楽が鼻につこうが、うるさかろうが、買物をしようという気分をそがれることはない。しかし飲食店は少々事情が違う。

もともと食事時には、たとえば家で食べる時でもテレビなどはつけず、家族でしゃべりながら食事をするのが好きなので、音楽を ― それも好みとはかけ離れた音楽を聞きながらの食事は避けたい方である。

さらに、同じ曲を聞きながらの食事は、赤や青といったきつい色の照明の中では何でも赤や青になってしまうように、味までもが一様なものに感じられるようになる。空腹であっても、食欲がわいてこない。

たぶん店長或いは経営者は気が付いていないだろうが、あれではやがて客足が減っていくのではないだろうか。

看板は変えない方が認識してもらいやすいが、音の看板は時々かけ替えたり、たまには外すのも効果的だと思う。

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コメント

> 食事時には、たとえば家で食べる時でもテレビなどはつけず、家族でしゃべりながら食事をするのが好き

今、気がついたのですが、カナダに来て、食卓からテレビが観れる家はなっかったと。もちろん、自分だけ、テレビのあるサロンなどに皿ごと移動することはできますし、ワンルームのアパートとか、一軒家の部屋を貸している場合は、借りた人がテレビを持ち込んでいるのが普通ですけど。

投稿: pompon | 2010年5月12日 (水) 11時24分

>今、気がついたのですが、カナダに来て、食卓からテレビが観れる家はなっかったと

これは文化や生活習慣の違いもあるでしょうが、もうひとつ、住宅の構造・広さも関係しているのでしょうね。
日本の家は狭く、居間とダイニングルームは兼用が当たり前という構造では、居間(=ダイニングルーム)にテレビがあるのもしかたがないですね。我が家も居間=ダイニングです。
大昔住んでいた所は一間だったので、居間/ダイニング/ベッドルームが全部いっしょ^^; あ、ついでに「柔道場」でもありました。兄が中学で習った柔道を私に教えてくれたのがその部屋でしたので。母に見つかって禁止になるまでの短い期間でしたがね。

投稿: Jack | 2010年5月12日 (水) 15時51分

> 兄が中学で習った柔道を私に教えてくれた

これはいい思い出なのでしょうね、短い間だったのに今も覚えてらっしゃるのですから。

アメリアの掲示板、読みました。私のつたない文章をいつも読んでくださってありがとうございます。
かの方も中学のとき柔道の団体戦で優勝の経験がおありでした。

投稿: pompon | 2010年5月14日 (金) 19時00分

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