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2010年7月19日 (月)

国宝「大井戸茶碗 銘喜左衛門」

既に終了した展覧会「紅心 ― 小堀宗慶展」に行ったことは以前触れた

Photo目的は国宝の「大井戸茶碗 銘喜左衛門」だった。

国宝の陶磁器は14点しかなく、この時までに7点を見ていた。今回の「喜左衛門井戸」で8点目である。

暑い中を出掛けて行ったのだが、正直に言おう、私にはこの茶碗の良さが分からない。ちょうど、一緒に見ていた3、4人の女性グループに男性が1人説明をしていて、盛んに「色つや」や「形」、「バランス」の良さを褒めていたが、この程度の色つやや形、バランスならほかにも良い茶碗はあるような気がした。

小堀宗慶は茶道遠州流の創始者小堀遠州から数えて12代目の家元である(現在は家元を息子にゆずり、紅心(こうしん)と号している)。その宗慶の書画など創作物を中心とした展覧会が「紅心 ― 小堀宗慶展」であった。

そこに「喜左衛門井戸」が出品されたのは、所有者である孤篷庵が小堀家の菩提寺である大徳寺の塔頭であり、小堀宗慶自身、かつてこの茶碗でお茶をたてたことがあったため、今回の展覧会開催に際して、特に出展を懇請し快諾を得たものとの説明だった。

で、出展に当たって、新たに盥(たらい)を誂え、その底に厚手のガーゼを敷き、ぬるま湯を張った中に喜左衛門茶碗を入れるとブクブクと泡が噴き出してきた。長年の汚れであり、湯からあげてガーゼで丁寧にぬぐったところ、茶碗の地の色がきれいになったという展示説明があった。

国宝といえど道具であって、使ってこそ価値があるとの考えからだろうが、茶道具としてよりも観賞の対象としてしか見ることのできない一般人としては、「なんと無謀なことを」というのが率直な感想である。

その「行水」のせいかどうか、陳列ケースの中に置かれた茶碗を覗き込むと、見込み部分が白茶けてカサカサとした肌合いで、見ていて感心できなかった。「積年の汚れ」が付いた状態で見てみたかったという思いがする。

Photo_2その同じ展覧会に、「鼠志野茶碗 銘山の端」(根津美術館所蔵)という品が展示されていたが、個人的にはこちらの茶碗の方が好きである。なんでも、鼠志野としては五島美術館所蔵の「峯紅葉」という茶碗と双璧を成す逸品とのことである。どうやら、その「峯紅葉」も見に行かなければならなくなったようだ。

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