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2010年8月 6日 (金)

ヒロシマ 〔楽譜〕

昨年8月6日のエントリーで『ヒロシマ』という歌の歌詞を紹介した。

1960年代後半、アメリカはベトナム戦争という底なし沼に自ら突っ込んだ足を抜くことができず、フランス五月革命に端を発した学生運動は日本にも飛び火。高校生だった私の友人にも何人か負傷者や逮捕者が出た。世の中全体の温度が高かったように感じられる時代だった。

そうした中で、学生運動などの激しい動きについてゆけない私のような人間は音楽や文学に鬱屈した思いを吐き出す途を求めた。ロック、ジャズ、フォークソング…様々なジャンルのにわかバンドが結成された。この『ヒロシマ』は私が親しかった友人が結成したフォークバンドのレパートリーとして歌われ、人気が高った曲である。

その楽譜を再現してみようと思い立ち、今回どうにか納得のゆく形にすることができた。ここにご紹介する。

Photo

ヒロシマ 作詞作曲者不詳 

 あの日の空は 晴れていた
 戦いさなかの そんな時
 白く眩しい 閃光が
 わたしのあなたを 奪ったの 

 あの日の空は 晴れていた
 戦い疲れた そんな時
 黒く汚れた 酷い手が
 わたしの家を 奪ったの 

 あの日の空は 晴れていた
 戦い終わった そんな時
 赤く濁った 死の灰が
 わたしのすべてを 奪ったの 

 今日の空は 晴れている
 青い空に 白い風
 わたしはとても 平和だけれど
 あなたは見ない ヒロシマを
 あなたは見ない ヒロシマを

注記:
一応調べてはみたが、作詞者、作曲者を特定することはできなかった。この歌をうたっていた友人に尋ねたところでは、ラジオで聞いたのを憶えて自分たちのレパートリーにしたのではなかったかとのことである。

また歌詞を書いた古いノートを紛失したため、細かい表現でオリジナルとは異なる場合があるかもしれない。

なお著作権に関連してJASRACに問い合わせ中であり、今後権利関係が明らかになった場合には、こちらの楽譜・歌詞を削除することがあり得る点をご承知おき願いたい。

〔追記〕 この歌を自分たちのレパートリーにしてうたっていた友人から歌詞の一部が違うのではないかという指摘をもらった。「1番が『貴方を奪った』、2番が『家、家族?』、3番が『すべて』ではなかったか」とのこと。そう言われてみて、確かに歌詞の中に「すべてを奪った」という部分があったことを思い出した。

友人は「自分たちがうたっていた歌詞だって正しいかどうかは分からないのだから、今のままでもいいのではないか」とのことだったが、やはりここはよりオリジナルに近いと思われる歌詞を採用したい。因って、1、2、3番の歌詞を一部変更した。2010.8.9

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