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2010年9月25日 (土)

尖閣諸島問題について (3)

今回の尖閣諸島沖の漁船衝突事件で、中国は日本に対して謝罪と賠償を求めてきた。今までの流れからすればある意味当然の帰結なのだが、あれほど居丈高に次から次へと要求し、有無を言わせぬ対抗措置を取る国はほかにちょっと思いつかないという点で、非常につき合いにくい国である。しかも経済的に無視することができない。厄介な存在だ。

日本政府がその要求をつっぱねたのは当然のことで、もし受け入れるようなことがあれば、日本は事実上中国の属国になり下がることになる。

そこで気になるのが、身柄を拘束されているフジタの社員4人である。中国側の主張通り、軍事施設を撮影した容疑で逮捕されたとすると、おそらく最高刑は死刑だろう。それを交渉カードに、さらに強硬な態度に出てきた時、日本はどう対応するのか。そのあたりの対策は十分に考えておくべきだろう。

それと国際世論への訴えも疎かにしてはならない。まずは事件の様子を写したといわれるビデオの公開は絶対必要だ。場合によってはYouTubeでの公開も実施するべきだろう。また国際世論への訴えということではWikipedia英語版も無視できない。

現在のところ全体としては客観的な記述になっているが、日本語版に比べると、井上馨の進言で山縣有朋が尖閣諸島に陸標(Landmark)を立てることを許可しなかったというエピソードが加わっているなど、少々気になる個所もある。英語版の改定を検討するべきだろうし、また中国に都合のよい書き換えが行われることのないよう監視して行くべきだろう。

なにしろ日本人と中国人以外でこの問題に関心を持った人間であれば、まずWikipedia英語版を参照するはずだからであり、そこでの第一印象が与える影響は決して小さくないからだ。

ところでこの問題、韓国でも関心が高まっているようで、ネットで見つけた韓国主要紙の記事(日本語訳)などを読むと、いまだ戦争状態にあり(朝鮮戦争は終結していない)、中国と領土問題を抱えている国がどう発想するのかをうかがうことができる。

「中国は国際社会における大国としての責任と役割には関心がなく、自国の利益だけに執着し影響力拡大にだけこだわっている。(略)こうした中国に、もまれて生きて行かねばならない未来を、もっと切実に考えるべき時だ」【朝鮮日報】

「大国主義と中華思想が強い中国が、経済力と外交力を背景に国際舞台で発言力を強めつつある現実は、われわれにもっと緊張しろという信号を送っている。(略)国家間に力のない正義が通用することはほとんどない」【東亜日報】

「韓国は今回、日本の対応を注視していた。独島(日本名「竹島」)をめぐる領有権問題などに今後応用できるからだ」【韓国外交筋】

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