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2010年12月 8日 (水)

「残念」の内訳

先日「W杯日本の次回開催は早くて2046年」というエントリーを書いたが、サッカーに興味のない人たちから見れば、「何をそんなことで一喜一憂してるの?」といった感想を持たれたことだろう。

確かに、ブラジルやアルゼンチンの人のように、「サッカーは人生だ」とまでは言い切れないし、所詮はゲームじゃないかと言われてしまえばそれまで。とはいえ、「されどサッカー」でもあり、ちょっと言い訳めくがもう一言書いておこう。

私がW杯の日本開催をこの目で見ることが難しくなった結果、なぜ残念に感じ、あのようなエントリを書いたか―

Jfa2005日本サッカー協会(JFA)は2005年に「JFA2005年宣言」なるものを発表した(一部で「2050年宣言」という言い方もされているが、正式には「2005年」が正しい)。その中でJFAは、「2015年までに、日本は世界トップ10のチームになる」と宣言している。

サッカーのナショナルチームを強化するのに、「W杯本大会への出場」、または「W杯本大会の開催」ほど有効なモチベーションはない。その意味で、2015年まではおろか、2046年までW杯本大会を開催できない(かもしれない)というのは大きなマイナス要因である。

「世界トップ10」の基準をどこに置くかという問題はあるが、たとえばW杯での順位を一つの指標と考えるならば、今年6月の南アフリカ大会でベスト16まで勝ち残った日本は、あと1勝、あと1点で目標を達成することができたわけである。この基準に基づく限り、チャンスはあと1回しかない(2014年W杯ブラジル大会がその最後のチャンス)。

またFIFAランキングを指標とすると、最新のランキング(11月発表)で43位の日本は強化に相当力を入れないと、5年以内に10位以上に順位を上げるのは困難だ。2022年のW杯開催がなくなったのは、長期の強化計画を支えるモチベーションを失ったことになり残念である。

さらに、「JFA2005年宣言」には、「2050年までに、FIFAワールドカップを日本で開催し、日本代表チームはその大会で優勝チームになる」との大きな目標が設定されている(「2050年宣言」という誤った呼称の原因はこの宣言にあるようだ)。

「日本で開催し」、「その大会で優勝チームになる」……そう、実は2度目のW杯日本大会を見られないことを嘆いたのはこのことが最大の理由だった。

W杯の優勝8カ国中、ウルグアイ、イタリア、イングランド、アルゼンチン、フランスは自国開催の大会で初優勝を飾っている。ドイツ(西ドイツ)は初優勝こそ、お隣と言っていいスイスでの大会だったが、2度目の優勝は自国開催の大会だった。自国開催で優勝していないのはブラジルとスペインだけである。また、それまでW杯本大会で1勝もあげることができなかった韓国は、2002年の日韓大会でベスト4まで勝ち進んだ。

つまり地元での試合はそれ程に有利ということであり、日本がW杯に優勝するとしたら自国開催の大会以外では考えられない。その機会が2046年以降でないと訪れることがなくなったのである。

人生には数えるほどではあるが、「しびれるような喜び」を感じられる瞬間がある。W杯で日本代表チームが優勝したなら、その瞬間もまた「しびれる歓喜の時」となるはずで、そのチャンスが限りなく遠のいたのが今回の選考結果であったわけで、実にそれが残念なのである。

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コメント

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投稿: | 2011年4月11日 (月) 23時16分

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