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2010年12月 3日 (金)

W杯日本の次回開催は早くて2046年

残念ながら2022年W杯開催地は日本ではなく、中東のカタールに決定した。

また同時に、2018年大会の開催地にロシアが選ばれた。

今回FIFAは2つの大会の開催地を同時に選ぶという初の試みを実施したが、その結果選ばれたのは共にW杯初開催となる国だった。

最終的に立候補した国・地域は次の通り(順不同)。

■2018年大会
 ロシア
 イングランド
 オランダ・ベルギー(共同開催)
 スペイン・ポルトガル(共同開催)

■2022年大会
 カタール
 日本
 韓国
 アメリカ
 オーストラリア

今回選ばれたロシアとカタールは、FIFAの事前調査ではそれぞれ候補地の中で最も評価が低かった。それでも選ばれたわけだが、そこからFIFAの目指しているところ、また招致には手練手管や政治力・財力を総動員した国家の総合力が不可欠であることを垣間見ることができる。

FIFAの目指すところ―それは「サッカー市場の拡大」である。今年2010年の南アフリカ大会以降、ブラジル(2014年)、ロシア(2018年)、カタール(2022年)と続く開催地を見て行くと、4大会中、実に3大会が「W杯処女地」での開催であることが分かる。端的に言って、FIFAは市場開拓を優先させたということである。

企業ではないがFIFAは民間組織であり、当然の如く、利益の確保も重要な行動目的である。さらに言えば、今回の開催地決定に絡み、FIFA理事が賄賂を受け取っていたことが判明したが、サッカーというのは非常に大きな利権と絡んでいる。ロシア、カタールという裕福な国を開催地としたことはその意味でも当然の帰結と言える。

そんな中、低迷する経済と迷走する政府という大きな足かせを引きずりながら、日本は限られた予算(約9億円)で精いっぱいの招致活動を行ったと言えるだろう。だが如何せん、世界にアピールする内容がなかった。目玉に据えた「次世代W杯」という3D技術を駆使したパブリックビューイングのコンセプトも、前回2002年大会の招致で用いた「バーチャルスタジアム構想」の焼き直しのようで、あまつさえその「バーチャルスタジアム」自体が実現しなかったという負の実績がある。また国内の盛り上がりにも欠け、国をあげての招致活動とはほど遠いものだった。

それでも一縷の望みは抱いていたのだが……。

同一の大陸連盟は少なくとも2大会間隔を空けなれば次の大会は開催できないというFIFAの規定から、2022年大会の開催地にカタールが選ばれたことで日本が次に立候補できるのは2034年大会以降となる。

だが、日本が所属するAFC(アジアサッカー連盟)には中国がいる。これまでW杯を開催したことがなく、世界最大の人口をかかえ、今やGDP世界第2位になろうというその経済力からインフラ整備にも不安がなく、2008年北京オリンピックを成功させた実績を持つ中国が開催に名乗りをあげたら、世界中のどの国も太刀打ちできないとさえ言われている。で、ほぼ確実に中国は2034年大会の開催地に立候補するはずだ。

となると日本が次にW杯を開催できるのは2046年以降となる。実に36年後―私が次に日本で開催されるW杯を見ることはないだろう。実に残念ではあるが、今回の落選は個人的にはそうした意味を持つものだった。

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コメント

日本での開催は見れなくても、Jackさんが開催国に行くことはできますよ。ロシアもカタールも日本からの方が、北米東海岸からより近いと思います。行きたいところが増えて、楽しみも増えるのでは?

投稿: pompon | 2010年12月 5日 (日) 06時04分

pomponさん

日本開催が遠のいて残念に感じた理由……昨日のエントリーを
お読みください。

>行きたいところが増えて、楽しみも増えるのでは?

確かに、ロシアは行ってみたいですね。8年後ですか。はたして
どこで何をしているか…今とまったく同じだったりして^^

投稿: Jack | 2010年12月 9日 (木) 11時29分

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