« 津波を越える巡視船 | トップページ | 東京に原発があった場合の20km/30km圏 »

2011年3月28日 (月)

原発事故:プルトニウム検出

とうとうプルトニウムが検出された(参照)。

最も検出されてほしくない物質だったが、3号炉でMOX燃料を使っていたとのことなので、外部に漏出している可能性はあるだろうとは考えていた。

この時事通信の記事によると、検出されたのはプルトニウム238(半減期87.74年)、239(同2万4100年)、240(同6564年)の3種類で、その濃度は土1kg当たりで238が0.54ベクレル、239と240が0.27ベクレル。

これは「過去に海外で行われた大気圏内核実験により国内各地に降ったプルトニウムと同様のレベルであり、人体には問題なく、復旧作業にも影響ないという」ことだが、本来自然環境に存在しないプルトニウムが土中に存在していること自体が異常なのであり、福島第1原発の事故が東電を始めとする現在の対応体制では収拾できなくなっているのではないかという危惧を抱かざるを得ない。

現在、原発から20km以内については住民を避難させ、20~30km圏では「屋内退避」から「自主的避難を強く勧告」へと対応策が変化しつつある。だがプルトニウムまでもが検出された状況を考えると避難区域をさらに拡大した方がよいのではないかと思えてくる。

無論、たとえば距離が10km延び、範囲が40km圏に拡大されれば、対象面積は1.8倍に増え(30km圏で約707平方kmだったのが40km圏だと1256平方kmになる)、影響を受ける人の数もその分増加する。当事者にとっては大変なことだが、まずは身の安全を守ることが第一である。

油田や油井の火災に関しては消火のプロがいるようだが、こうした原発事故に対応するプロ集団というのはいないのかと素朴な疑問を感じてしまう。普通に考えれば、運用している東京電力にそうした備えがあるべきだが、これまでの対応を見れば彼らが原発緊急事態のプロでないことは明らかだ。

もう日本政府は国内に留まらず、世界中に応援を求めるべきだろう。

|

« 津波を越える巡視船 | トップページ | 東京に原発があった場合の20km/30km圏 »

その他」カテゴリの記事

コメント

(東京電力が)原発緊急事態のプロではないことは明らかだというご意見には全く同意見です。
想定していた津波の高さが低かったとかいうだけではなく、緊急事態の想定も甘かったのだろうと思います。こんな事態など全然考えてもみなかったことだったのでしょう。自分達は何とか緊急事態をコントロールできると…確かに今回の津波は前例のないほど大きいものではありましたが・・・
アメリカやフランスからの支援をやっと受け入れるようになったようですが、そんな専門家がいるの?などと思うと同時に、どうして日本にはいないの?と。

投稿: billabong | 2011年3月31日 (木) 18時09分

未確認ですが、アメリカ軍には原発への攻撃があった場合に対応するための
特殊部隊があるという話を聞きました。隊員は全員が原子力発電、核エネルギー、
物理学などの特別訓練を受けていて、万一の時の「遺族への手厚い補償」も
約束されているとか。

日本という国に欠けているのは、すぐれたリーダー、覚悟を持ったリーダーで
あると今回の件を見ていてつくづく思いました。

手足となって動く現場の人間には有能な人材が多いのに、それを活かすことが
できない―残念です。

投稿: Jack | 2011年4月 1日 (金) 13時43分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/220529/51243695

この記事へのトラックバック一覧です: 原発事故:プルトニウム検出:

« 津波を越える巡視船 | トップページ | 東京に原発があった場合の20km/30km圏 »