« 原発事故:羹に懲りて膾を吹く | トップページ | CD崩落防止策 »

2011年5月12日 (木)

炉心溶融していた1号機

今日は別の話題を用意していたが、このニュースは無視できない。急遽話題変更である。

東電が福島第一原子力発電所1号機で大半の燃料棒が溶融、崩壊していたと発表した(参考)。水蒸気爆発が起こらなかったのは幸運だったというべきだろう。

さらにこれも幸いと言うべきなのだろう、現在圧力容器内の温度は比較的低い温度で安定しているという。どういう状況かははっきりしないが、溶けて崩れた燃料棒だが、それなりに安定状態にあるということのようだ。

ただ本来の形を保っていたとしても、さまざまな障害がある現場で、燃料棒を取り出すことは容易ではないだろうと言われていたのが、崩壊して塊となって圧力容器の底に落ちているとなると引っ張り出すのは相当に困難な作業になるだろう。

それにしても東電はこれまで何を根拠に「炉心の損傷割合は55%」と言ってきたのか。先日、4号機の建屋内にガスボンベや大量の潤滑油といった可燃物が貯蔵されていたことが判明したが、これも東電なら把握していて不思議ではない状況なのに、これまで言及されることはなかった。東電の発表には素人でも即座に疑問を感じるような信頼性に欠けるものが少なくなかったが、ほかにも数多の事実を隠蔽しているのではないかという思いが拭えない。

この先、他の原子炉でも建屋内で何が見つかるか。原子炉自体の損傷具合で想定外の事態が発見されるのではないか。復旧作業が進むほどに不安が募ってくるという、実に皮肉な事象が起きているのが今の福島第一原発だ。なんとも歯がゆく、怒りを覚える話である。

|

« 原発事故:羹に懲りて膾を吹く | トップページ | CD崩落防止策 »

その他」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/220529/51655643

この記事へのトラックバック一覧です: 炉心溶融していた1号機:

« 原発事故:羹に懲りて膾を吹く | トップページ | CD崩落防止策 »