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2011年5月21日 (土)

時計作りの才能

28歳の日本人青年が作った時計がヨーロッパで毎年開催されている「バーゼル・ワールド」の独立時計師協会(アカデミー)のブースに展示された。日本人として初の快挙だという。

青年の名は菊野昌宏さんといい、いったん社会に出てから専門学校に入って時計作りを学び、わずか6年ほどで時計を作る者たちのあこがれの舞台に立ったわけである。

私は特に時計好きなわけではないが、自動巻き時計の精緻な動き(正確に言えばその「音」)が好きで、時々ベッドに入り闇の中で時計を耳にあててその音を聞きつつ眠ることがある。また仕事の関係で「バーゼルワールド」のことを調べたことも何度かあり、それが時計作りの職人たちにとって、どれほどの意味を持つかは理解しているつもりだ。

今回彼のインタビュー記事を読んでいて、「トゥールビヨン」も本を参考に見よう見まねで作ったら「できちゃった」という言葉に、「ああこの人は幸せな人だ」と思った。Wikipediaの説明を読んでもお分かりになると思うが、この「トゥールビヨン」という機構、ややっこしい。私も仕事でこの言葉に遭遇した時、何のことやら分からず苦労したものだ。おおざっぱに言ってしまうと(私の理解が正しければ)、歯車の回転速度を落とすことで、姿勢差を分散してしまうというもの。

理解するのも難儀なその機構を彼は本を参考に作ってしまったという。時計作りに必要な素質を持ち、時計作りが好きなのだ。しかも、その世界の権威にも認められた。無論、この先多大な精進努力は必要となるだろうけど、「自分がつくった時計を世界の人に買ってもらい、食べていく」という彼の理想はかなえられるだろう。

才能がその力を如何なく発揮できる場を得るというのは傍で見ていてもわくわくするものである。

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