« スイムパンツ引退 | トップページ | 高校野球(甲子園)の連戦と優勝 »

2011年8月13日 (土)

アシモ出動

ホンダが二足歩行ロボット「アシモ」の技術を使って原発事故などでの現場作業用ロボットを開発することを検討しているという。

実現してほしい技術である。

福島第一原発の事故現場に投入されるロボットや放射性物質除去装置がアメリカ製だ、フランス製だと聞かされるたびに、「世界に冠たる日本の技術力はどうなっちゃったんだ?」と歯がゆさを感じていたが、ようやく日本の技術が役に立ちそうでなによりである。

今回は「アシモ」の代名詞である「二足歩行技術」は投入の最優先事項ではなく、人間に近い動作が可能な手の方が開発の中心になりそうだとのことである。その点に関しては、現場で必要としているものと、「アシモ」が提供できる能力とを勘案して決定するのが最適だろう。

それにしても、今度の大震災や原発事故は日本の技術力というものが「平時の技術」中心であることをいみじくも露呈することになった。自動車組み立てラインのロボットといった産業分野や、「アシモ」やかつてソニーが販売していた犬型ロボット「AIBO」などの「娯楽」用途では他の追随をゆるさないが、災害現場や戦場などの混乱状況で使用する「非常時の技術」に関しては、ロボットのみならず全体的に開発が遅れている。というよりは真剣に手掛けてこなかった観がある。

武器輸出三原則など強い規制がある兵器は別としても、災害時の技術については今後本腰を入れて取り組むべきだろう。

ところで「アシモ」の最大の特徴である二足歩行を災害技術として即座に活かせないのは、災害現場は足元の状態が悪いところが多く、転倒する危険性が高いためというのが理由のようだ。

だが技術的には対応可能なはずで、事実ソニーが開発したもう一つのロボット「QRIO」は転倒から自動的に立ち上がることができたと記憶している。転んでもむっくと立ち上がり、瓦礫の中を突き進んで行く「アシモ」の雄姿を早く見てみたいものである。

ところで、「アシモ」の最大のライバルになるはずだったその「QRIO」は、ストリンガーCEOの判断で2005年に「AIBO」と共に開発・生産が中止されてしまった。あの小ささは「アシモ」とは別の形で災害時の技術として有効な用途があるような気もするのだが、残念なことである。

実は、唯一本気で手に入れたいと思ったロボットがこの「QRIO」だった。ソニーの関係者にこっそり尋ねたところでは、市販するとなったら値段は100万円前後になるんじゃないだろうかと聞かされ、それなら買えないことはないなと思ったものである。

いつか復活してほしい技術である。

|

« スイムパンツ引退 | トップページ | 高校野球(甲子園)の連戦と優勝 »

その他」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/220529/52468049

この記事へのトラックバック一覧です: アシモ出動:

« スイムパンツ引退 | トップページ | 高校野球(甲子園)の連戦と優勝 »