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2011年9月11日 (日)

半年と10年目の11日に

10年前アメリカで4機の旅客機が乗っ取られ、そのうちの2機がニューヨークの世界貿易センター・ビルに激突し、1機がバージニア州の国防総省に突っ込み、最後の1機が首都ワシントンから200km余り離れたペンシルベニア州で墜落した。

当時、この事件のことを知ったのは翌日も午後になってからのことだった。その少し前から仕事が忙しく、テレビでニュースを見る間もなかった。子どもたちは全員が学校(高校、中学校、小学校)に通っていて、おそらく私にとっては人生でも最も慌ただしい時期の一つだったに違いない。午後になり、少し余裕ができテレビを見て愕然とした…というよりは、最初何が起こったのかを理解できなかった。

旅客機を乗っ取り、それで超高層ビルに突っ込む―犯罪者の想像力というのは侮りがたいものがあるとは常々感じていたことだが、この事件は平凡な一市民の想像力の域をはるかに越えたものだった。

真っ黒な煙を吐き続ける2棟のビル、やがてその一方が天辺から崩れて行く。その中に大勢の人間を閉じ込めたまま、それはまさに地獄絵だ。人は死ぬ、それもいとも簡単に死ぬ、ということをあらためて思い知らされたのが、あのテレビ画面の中でものの1分とかからずに崩壊して行った超高層ビルの姿だった。

英語版Wikipediaによると、あの事件での犠牲者は2,977人に上るとのことだが、ここ数日のテレビや新聞の報道では明確な数字を示さないものが多い。家族などからの情報を集計した結果が2,977人という数であって、実際には多くの犠牲者に関して身元確認ができていないのがその理由のようだ。

そして9年半後、ここ日本で大地震が発生し、2万人近くの人が犠牲になった(こちらもまだ人数は確定されていない)。

地震が起きて、数日を経てそれが予想をはるかに超える大災害であることが分かってきた時、「11日」という日付とちょうど10年目という暗合に驚いた。そして日常の意識から消えかけていた、人は死ぬという事実を再び突き付けられた。

10年が経ち、私も寿命の終わりにそれだけ近付いたこともあって、今度ばかりはその事実が重く、抜き難く感じられ、あの地震以降いろいろなことに対する関心が薄らいでしまった。何を感じても、何を考えても、何に感激しても、その直後に震災や原発事故のことを考えると、すべてが色褪せて見えてしまう。おそらく実際に被害にあった人や、家族など近しい人を失った人は色が褪せるどころでないだろう。そんなことを思うとますます世の中から色が消え失せて行ってしまうのである。

そのせいでこのブログも更新が減少気味だが、一つ気付いたのは私は基本的には「驚き」をテーマにブログ記事を書いてきたという事実だった。英語で言えば「Wonder」だろうか。そして「Wonder」に対する感性は今でも健在であり、毎日のように驚きを感じてはいる。ただそれを言葉で表現しようとすると、「おまえ、そんなこと書いて何の意味があるの?」という内からの声に気持ちを挫かれてしまうのだ。しかも、その状態を素直に肯定できないのもまた事実である。どうにかしたい、以前のように書きたいという思いは強くある。そろそろ、もがき苦しんでもいいから書き出してみる―そこから取り組んでみるしかないようだ。

で、10年目を迎えた「9.11事件」の報道を読んだり見たりして感じたことをメモしておこう。

19名のテロリストたちは相当に鍛えられ、計画も周到に練られたものだったが、なぜ最初に防御が手薄な民間施設である世界貿易センター・ビルを標的にしたのだろう。アメリカ制作のドキュメンタリーなどを見ると、世界貿易センター・ビルに2機の飛行機が突っ込んだ後、米軍戦闘機には航空機を撃墜してもよいという許可が与えられ、実際パイロットは相手が民間の旅客機であっても、命令があればミサイルを発射する覚悟はできていたと証言している。つまりそれだけ標的に突っ込むのが難しくなるわけで、4機すべてで攻撃を成功させようというのであれば、標的の優先順位はホワイトハウス、国防総省、世界貿易センターであるべきだった。

国家安全保障上の理由から、この事件に関しては未だ公表されていない事実・情報が山ほどあるというが、この優先順位の矛盾についても秘せられた事実があるのだろうか。知りたいものである。

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