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2012年1月20日 (金)

コダック倒産

コダックと言えばこんな記憶がある。

カメラ好きの知り合いがいた。収入の少なからぬ分をカメラに関する支出に充てていた。アマチュアではあったが、作品が何度か写真の専門誌に載ったことがある。それほどの腕を持っていた。でも普段使うフィルムは国産品だった。その彼がここぞという時(たとえばコンクールに出品する作品を撮るときなど)にはコダックのフィルムを使うと言っていた。でもその頃はコダックがどう良いのかは分からなかった。

後に仕事で多くのカメラマンと接するようになり、コダックのフィルムがことに業務用途では圧倒的シェア、支持率を誇っていることを知った。事実、仕事に使用するフィルムでコダック以外の製品が使われたのを見たことは一度もない。「圧倒的に発色が違う」ということで、聞いた話では立木義浩、篠山紀信といった著名な写真家もフィルムはコダックを使っているとのことだった。

フィルム事業では世界的な企業でシェアも大きかったが、デジカメの普及でそのフィルム事業の収益が急速に悪化したのが倒産の最大の原因だとのことだ。が、そのデジカメを世界で初めて製品化したのもコダックだったというのだから皮肉なものである。

古くは航空会社のパンナムが倒産した時、最近ではGMの破綻で感じた、「なにか一つの区切りを越えてしまった」といった感慨を今回のコダック倒産でも感じた。

ところで上にも書いたが、コダックの色の良さは定評のあるところで、特にプロが使う4×5(シノゴ)や8×10(エイトバイテン)といった大判フィルムでは他の追随を許さなかったといわれる。これはまた別のカメラマンに聞いた話だが、日本のあるフィルムメーカーのポスターに使われた写真はコダック製フィルムを使って撮っていたとか。いや、撮った本人がそう言うのだからこの話、間違いはないと思う。

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