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2012年2月23日 (木)

坂本九以来の快挙?

昨年の末頃だろうか、由紀さおりが欧米で注目されているという話をネットで知った。なんでも1960年代の作品を中心とした日本語のアルバムが売れているとか。

由紀さおりと云えば、私の中では『夜明けのスキャット』、『生きがい』の歌手であり、「スキャット」なる言葉をめぐり、兄と論争したことも懐かしい(確か兄が「あれはスキャットじゃない」と主張し、私が「じゃ、スキャットって何なんだ。あれがスキャットじゃないならいったい何なんだ」といった他愛もない言い争いだったと思う)。また『夜明けのスキャット』のイントロ、Dmのアルペジオがピックで弾けて嬉しかったことも思い出す。

当時から言葉を丁寧に唄う歌手で、彼女の口元を見ていると分かるが、一つの音をその発音の途中でわずかに変化させ、音の変化に合わせている。それも昨今の「英語風発音」ではなく、日本語本来の音を大切にした唄い方だ。

ご紹介するのは、ちょっと地味なヒット曲『生きがい』。


由紀さおり / 生きがい 投稿者 jrapaka2

ところで今話題となっているアルバムは、トーマス・ローダーデイルというアメリカ人ピアニストが率いるバンド「ピンク・マティーニ(Pink Martini)」との共演で、アルバム・タイトルは『1969』(『生きがい』は収録されていない)。

そのトーマス・ローダーデイルという人がこれまたなかなか興味深い人物で、英語版Wikipediaの説明を要約すると、1970年カリフォルニア生まれで、バプティスト派の牧師カービーとリンダ・ローダーデイル夫妻の養子となる(この点、話題のスティーブン・ジョブズと同じ)。小さい頃から音楽に興味を示し、6歳から本格的にピアノを習い始める。その後、ハーバード大学を成績優秀で卒業。在学中は多くの時間をカクテルドレスで過ごし、風変りなパーティなども主催したという。

風変りと云えば彼の養父カービー・ローダーデイルという人も少々変わっていて、トーマスが10歳の時に離婚。その時カミングアウトしている。いったん牧師を辞めたものの、その後復職し、2000年には元妻であるリンダの結婚式で牧師を務めた。

トーマス・ローダーデイルの風貌は、デビューから10年めぐらいのエルトン・ジョン。今はさすがにカクテルドレスではなく、シックなスーツにボウタイでステージに立つようだが、プライベートな時間は(日本の)ランドセルを背負っている。

ではそのピンク・マティーニの「Kikuchiyo to Moushimasu」(「菊千代と申します」)をご紹介する。唄っているのは女性が大学時代からの知り合いで、ピンク・マティーニのリードボーカルであるチャイナ・フォーブス、男性は同バンドのパーカッショニストでもあるティモシー・ニシモト。オリジナルは和田弘とマヒナスターズが1963年に発表した曲。私は、当然知りませんでした^^;

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